ロズまり 人気の秘密
ロズまり 人気の秘密
立川駅から少し離れた場所にあるにもかかわらず、リピート率98%、2か月先まで予約の埋まる人気エステサロン。
ロズまりの店内に入って真っ先に目に付くのが、とにかく広いホール(待合室)である。
66畳の広さの店内から個室3部屋分を引いても、40畳ちかい広さになる。
ここにガラスのテーブル3つと真っ白なソファー。
ソファーは3人掛けと2人掛けで1セットとなっており、ここに案内される。
背面には熱帯魚がゆらゆら泳ぐ大きな水槽、そして前面には壁一面に映し出された巨大な映像。そこには珊瑚礁や海底の映像が常時流れている。まさに動く壁、吸い込まれそうな迫力である。 実はこの空間、待合室とは言ってもロズまりで同時に受けられるのは2名まで、つまり、ほぼプライベート感覚で利用できるスペースなのである。
また、先程書いたとおり個室は3つ。
そう、個室は3つあるのにロズまりでは敢えて2名ずつしか同時に入れていない。
ここにはオーナーやスタッフの最大限のこだわりがある。 まず音や話し声への配慮。どうしても3名以上重なるとバタバタ、ワサワサしてしまい、お客様にゆったりと休んで頂けない。
次に空間への配慮。せっかくのくつろげる広い空間も、人がたくさんいたのでは意味が無い。
そしてもう一つ、お客様とのコミュニケーションへの配慮。ロズまりはお客様に、我が家のような感覚でご来店して頂きたいと考えている。
お肌やお体のお悩みはもちろん、日常や家庭の話題まで、親身にコミュニケーションを図る。そのスタッフの集中力が途切れないギリギリの人数が、同時に2名なのだという。
さて、ロズまりの一日は店内の掃除からスタートする。
エステに最も大切な【清潔】さを保つ為、隅々まで掃除・除菌・消臭を行なう。特にお手洗いの綺麗さは圧巻である。
次に一日分の予約状況を入念にチェックし、全てのお客様にサービスが行き渡るよう、一日の流れを計算しながら部屋割りや備品・ベッドの配置を行なう。
ここでは触れなかったが、ロズまりは当日の予約はまず入ることができない。
一日の全てのお客様の流れを把握し、そのお客様に合わせて部屋の配置を変えている事を考えれば当然の配慮なのだろう。 そして午前10時、朝のお客様をお迎えする。
お客様の都合に合わせて、駅までの送迎を行なうこともあるという。 ロズまりのお客様は殆んどが120分前後の長いコースメニューを選ばれる。
せっかくの空間、短い時間ではもったいないと言う声がとても多いのだが、その長い施術の初めから終わりまで、常にスタッフの手が止まることはない。
パックしたまま放置、とか途中スタッフが入れ替わり、などという事も全くなく、常に休むことなくスタッフの手技は延々と続く。そこにスタッフの全神経が注ぎ込まれる。 施術が終わると、普通お客様もそこで満足なのだが、ロズまりはここで終わらない。
お出迎えの時の広い空間とテーブル、ソファーが待っている。
そこでゆっくりとハーブティを味わいながらぼーっと水槽を眺める。 これこそが本当の癒しなのだとオーナーは言う。 施術はあくまで癒しの一部にすぎない。お会計を終え、店を出るその瞬間までロズまりの癒しは続く。
オープンから約3年で、殆んどの広告宣伝を止めたにも関わらず1ヶ月先まで予約の取りづらい店となったロズまり。
お客様の98%がリピートの常連様であることや、他のサロンに通い慣れた方ほどコアなリピーターになっているという事実も、大いにうなずける気がする。 隠れ家サロンの枠を超えた需要を抱えながら、敢えて隠れ家にこだわった、本当の意味での隠れ家サロンなのだろう。
※この記事は2010年に書かれたものです。現在はサロンも駅の近くに移転し、部屋数も増え、送迎サービスも行なっておりませんのでご了承くださいませ。